note
2022.09.01 / diary

昔から石が大好きでした。

座ったり、寄りかかったり…石に触れていると、
なぜかとても落ち着いて、
安らかな気持ちになっていきました。

その理由はたくさんあると思うけれど、
きっと石たちが太古からこの地球を見続け、
風に撫でられ、雨に打たれ、光を浴び、
森や 川や 土の中を 旅してきたからなのだと思います。

わたしもその一部なのだと、
思い出させてくれるから。

まぁるかったり、角ばったり、
歪な形をしていたり、

それぞれが、それぞれで、
美しく、愛おしく、
優しく、時に痛々しいほど厳しく、
存在している。

わたしたち人間も、同じなんだよね。

暮らしを始めようとしている駒ヶ根で、
石たちに囲まれ、守られた暮らしが実現しようとしています。

ご縁をいただいたのは、
「旅する石積み職人」さん。

個性ある石たちが、
知恵と技と、”感”によって、
巧みに組み合わさってゆきます。

隣り合った石たちは、
一体どんな会話をしているのでしょう。

例えばこれから、
その隙間に草花が生えたり、苔が生えたりして、
石たちが結ばれ、一体となってゆくのでしょうか。

人もやっぱり きっと 同じ。
一つ一つ違う”手”が、
時と共に融合し、一つの形になってゆく…

今回石積みをしてくださった皆さん、

素晴らしいお仕事に
心から感謝です。

ありがとうございます。

わたしは、
この石たちの声を聴き、
(時にわたしの心の声も聴いてもらうこともあるかもしれないね。)
石たちが微笑んで見守ってくれるような暮らしを
創ってゆけたらいいなと思います。

みなさんも喫茶店が出来たら、
ぜひこの石に会いに来てくださいね。
もしかしたら、そっと、
石たちの声が聴こえてくるかもしれません。

☆写真の一部は、
喫茶店の棟梁 伊吹くんからお借りしました。