note
2020.11.03 / diary

古民家宿「nagare」さんに流れる時間。

ライブの翌日は、優しい雨の朝を迎えました。

用意してくださった土鍋でご飯を焚いて、
お味噌汁をつくって、
お魚を焼いて…

”いただきます。”と手を合わせ、呼吸を深めて。

ゆっくりと五感が呼び覚まされて、
と、同時に体がほっと癒されてゆくのを感じながら、
過ごしました。

日本のごはんてやっぱりすごいな。


photo  by SHIHO FURUYAMA

 

築およそ100年の古民家を、
いろんな方々の知恵と手と、思いが集まって
生まれた空間。

訪れたその人それぞれの時間を
自由に過ごすことができ、
また明日からの日々に光をそっと灯せてくれる、
そんな優しく、やわらかで、懐の深い場所です。

nagareさん、ありがとう。

そして、
五月女寛さんの展示会場へ。

美しい作品たちが、
わたしを迎えてくれました。

作品が生まれる時、
作品を創る時、
その時自分は、”媒体”のようになる。

それは、唄でも陶芸でもきっと同じだね、
というお話をしていました。

それでも、いつもわたしが思うのは、
その”媒体として通る”人”のエネルギーも
やっぱりちゃんとそこには宿っていて、

その人の心を、体を、もっと言えば魂を通って、
その作品たちは生まれてゆくのだと思います。

「うん、
これは五月女さんの作品だ。」って、

だから目の前で眺める時、
手に触れた時、
はっきりとそれを感じるのです。

数年前のあの日、
五月女さんがわたしに声をかけてくださった瞬間から
こうしてご縁があたたかに結ばれる日まで。

なにかすべてが
元々紡がれていた物語のように、
とてもしっくりと心がうなづく感覚があって、
それでいて、
今、こうしてその巡りを思うとふと涙が溢れるほど、
感謝に満ちた旅でした。


photo by SHIHO FURUMAYA

すべての出会いに
ありがとう。

伊那谷、またきっとここへ還ってくる日を
楽しみにしています。

五月女寛さんの作品展は、
11月15日(日)までつづきます。

みなさん、伊那谷の美しい山々の風景と
五月女さんの作品たちにぜひ会いに行ってみてくださいね!

会場 : atelier Tao
(飯島駅より徒歩7分)
長野県上伊那郡飯島町飯島1226
第二会場:古民家宿『nagare』 の蔵内にてインスタレーション