note
2020.11.03 / diary

はじめて降り立った伊那谷の地。

冬の気配を纏いながら
秋に染まる山々は
どの時間も美しく、

わたしはしばし言葉や思考を捨てて、
佇んでいました。

古民家宿「nagare」さんの
約築100年の蔵の前。
五月女さんによる伊那の草花たちの装飾が
優しくわたしとギターを包んでくれています。

はじめ会場は、こちらの予定でした。
でもね、
その日は思ったよりも冷たい風が吹いていて、
「やっぱり暖かな空間でやりましょう!」ということになり…

ライブ会場は外から中へと大移動。
急な変更にも関わらず、
“チームnagare”のみなさんの柔軟さと対応の早さにびっくり!

みなさん
本当にありがとう!

ここには、いつも、
あたたかな時間が流れている…
初めの音を一つこぼした時にそう感じました。

こんな風な、
音と空間、音と人との放つ”粒子”みたいなものの
出会いの瞬間がとても好きです。

そして、
音が、空間が、人々が、
はじめは少しためらいながらも、
ゆっくりゆっくりと響き合いながら
仲良くとけあってゆく様を感じる時間も、
いつも、本当に愛おしく思います。

ライブの後は、
今回、わたしをこの場に読んでくださった
陶芸家の五月女寛さんと、
会場を提供してくださった「nagare」の宿主、石川景規さんとのお話会。

わたしたちの出会いや、
創作のこと、
石川さんの世界一周の旅のお話などを交わしながら、
やわらかな時間が流れてゆきました。

みんなみんな
その時その時をその人の精一杯で生きていて、
それが例え、迷いの中でも、立ち止まっていても、
我を忘れるほど動き回っていても、

どの道も、どの日々も、ひとつも無駄ではなく、
すべては繋がっていて、
ある時ふと、そのちいさな奇跡や、計らいに気づき、
感謝に変わる瞬間がある…

そんなことをしみじみと感じた時間でした。

この場所へ
かけがえのない時間の旅へ
わたしを導いてくださった五月女さん、 春香さん、

素晴らしい空間と、
温かなおもてなしで迎えてくださった
「nagare」の石川ご夫妻(景規さんと妙子さん)、

ホッと安らぐ珈琲を淹れてくださった
side by coffeeさん、
美味しいお菓子を焼いてくださった
城倉裕美さん、
こぼれてゆく瞬間を大切に記憶してくださった
写真家のSHIHO FURUMAYAさん、
ため息の出るほど
美しく美味しいごはんをつくってくださった
創作バル「FLATT」さん、

そして
スタッフのみなさん、

この日のために
多くの方の思いと手と、
優しい愛が集まって実現したライブでした。

本当にありがとうございました。

集まってくださった
五月女さんとご縁のある方々。

みなさん、本当に素敵な方達ばかりで。
今でもいただいた言葉や笑顔がいっぱいいっぱい
胸の中を あたためてくれています。

心から
ありがとう!

 

思い出へと変わる前に、
旅の記憶をもう少し、

次回へと続きます。