note
2020.10.17 / diary

今年はたぶん、
そう遠くに行くことはないだろうと思っていました。

でも、ある日ふと、
まるで風に運ばれるように心と体がふわっと軽くなって、
わたしは旅に出ていました。

そんな時はいつも
自分だけのちからではなくて、
誰かがそっと手を引いてくれたり、背中を押してくれたり…
そんな優しい魔法が働いて、
わたしは八ヶ岳の森から離れるのです。

途中で何度か
ちいさな山に入って 休みをとって、

京都で一泊。

秋に色づきはじめたこの時期に
誰も居ない京都のお庭や森を歩けるなんて
とても貴重なこと。

風の音や 水の音、
木々の揺らぎや 光の瞬き
土の乾きや 苔の潤い…
微笑んでくる一つ一つの美しさを
大切に感じていました。

今までたくさんの人が訪れて
みんなに喜んでもらって、
嬉しかったんだろうけれど、
だから頑張って笑い続けてくれたんだろうけれど、
でも、きっと、いっぱい、
疲れてたよね。

人間も一緒だもの。

少しの間ゆっくり休んでね、ありがとう。

澄んだ風と共に
ゆっくりと呼吸をし、
静かに佇む
自然たちや建造物たちに感謝を告げて、

淡路島へと向かいました。