note
2020.07.10 / diary

ここ数日絶え間なく屋根を叩いていた雨たちは静かになり、
空は白くやわらいできました。

近くの川は
まだゴウゴウと鳴り、
砂利道は深く削れ、土が剥き出しになっています。

今頃雨は、どこを旅しているのでしょう。

傷む心を撫でながら
緑の中を歩いています。
鳥達の唄は、まだ湿っていてどこか重たく、
こちらにくっきりと届く前に、
森の中で消えてゆきます。

あぁ
草花たちに残る雫は、
こんな時でも こんなにも美しく…
わたしは何度も立ち止まっては
空を見上げています。

みんなどうか無事でありますように、
心を覆う不安や悲しみが 少しでも癒えて、
ゆっくりと眠れる日が
また笑い合える日が訪れますように、
祈り続けます。