note
2018.03.30 / diary

宮島の柔らかなさざ波を抱きしめて、
広島の加計へと向かいました。

大きなトランクとギターを担いで、
電車と在来線のバスを乗り継いで、ぐんぐんと山奥へ。
車窓からの風景に
木々や川が広がる度に胸は高鳴り、
と同時にどこか故郷に帰ってきたような安らかな気持ちも生まれていました。

ライブが行われたHoloholostoreは、様々なアーティストの作品が息づく空間。
Hyou tamiちゃんの唄と、千春ちゃんと妙香さんの舞と、
響き合いました。

女性たちは昔からこうして
大地と空と繋がり、
唄や舞を捧げていたのではないかと、
胸の奥深くが 懐かしく震えているようでした。

ライブの後は地元の素材でつくられた
みどりちゃんの美味しいまかないに癒され、
加計の自然と人々に
いっぱいの幸せをいただきました。

ここで出会えたみんな、
またきっとどこかで会えるように感じています。ありがとう。

さぁ 米子へと出発です。

大切な友人である写真家 伊東昌信の展示会『one’s』。
のぶくんが撮りおろしたおよそ200枚のポートレイトは、
ひとりひとりがその物語を語り出しそうな、何とも心地よい胸騒ぎがする作品でした。

彼のまっすぐな心から映し出される人々や風景は、
いつもわたしに言葉ではない通路を通って、
優しくも、少しヒリヒリしたメッセージをくれるのです。

この写真たちと響き合いながら唄う唄、
ここでしか生まれなかった音たちがあったと思います。

のぶくん、かよさん、多佳子さん、
そして出会えた皆さん、
ありがとう。

旅の終わりは、
もう一つの故郷、寺田本家へ。

お蔵フェスタが行われた神崎町は、
今年もたくさんの人で賑わい、
みんなの笑い声が空まで届いているみたいでした。

ライブでは旅でもらった出会いや風景が
とうとう心から溢れてしまって涙の唄になってしまいましたが(…ごめんなさい)、
みんなのあったかい優しさに包まれて、
かけがえのない時間をいただきました。

最後に一緒に唄った「宴の唄」、
大切なたからものです。
ありがとう。

写真は大事な友人の子供たちからもらった絵手紙、
ずっと心に抱きしめてゆきます。

8日間で5ヶ所をまわった唄旅。
最後まで声も体力も生きていてくれるか…
ただただ唄の神様に委ねていたけれど、
旅の先々にちゃんと
今ここで出会えたのか心にストンと落ちるような素晴らしい出会いが待っていてくれて、
わたしに光をくれて、
まるで風に運ばれてゆくように今日へと繋いでくれました。

すべての出会いと風景に
感謝でいっぱいです。

ありがとう。

ありがとう。