雪がいちばんはじめに空から降ってきた時 森たちはどんなざわめきを交わしたのだろう。
こんなにも美しく白を纏う(まとう)のならば しばしの冷たい重さも許せるのだろうか。
根雪に吸い込まれてゆく音たちは 遠い春の訪れと共に 空へのぼってゆくのだろうか。
出会う風は いつも旅の途中。